
グランプリ及び入賞作品を発表いたします!
「高校生みらいクリエイターグランプリ2017」にご応募いただいた皆様、ありがとうございます。
2017年2月26日(日)に「専門学校浜松デザインカレッジ 卒業制作展」の会場で行われた表彰式で、グランプリ及び入賞作品を発表させていただきました。
受賞された皆様、おめでとうございます。皆様のますますのご活躍を応援しております。
また、会場にはファイナリスト作品6点と優秀作品に選ばれた20点を展示させていただきました。
→ファイナリスト作品・優秀作品はこちら
それでは、作品及び審査員の講評を公開させていただきます。
◆グランプリ作品
「もしも私がロン毛だったなら」
中村海音さん(浜松江之島高等学校/3年)
〔審査員のコメント〕
一言でコメントするなら、ロン毛に憧れる作者のユニークな表現とイラストのバランス(構図)が巧みに表現されていて完成度の高い作品でした。個性的なタッチにデザイン的な要素をこれからも学び続ければ、良いクリエイターに成長すると期待しています。
◆準グランプリ
「もしも私が魔法使いだったなら」
秋山颯貴さん(伊東高等学校城ヶ崎分校/2年)
〔審査員のコメント〕
1枚のイラストとして完成しているのに、見れば見るほど不思議な気持ちになっていく。動物たちの姿も、それを彩る背景も、配色や構図を考えながら丁寧に描かれているからこそ、この世界観が生まれているのだと思います。ソフトウェアの機能を使いながらも、手描きの感性がしっかりと発揮されている素晴らしい作品です。
◆イラスト部門賞
「もしも私がカラスだったなら」
片岡悠介さん(浜松江之島高等学校)/2年
〔審査員のコメント〕
精密な描写、テーマの優しさ、キャラクターの可愛らしさを評価させていただきました。作者の絵を描くことがとても楽しいということが伝わる作品です。ただ詰め込み過ぎな部分があるため、間引きするなど全体のバランスを調整し、何を伝えたいのかの優劣を整えることで、より完成度が上がると思います。とても将来が楽しみです。
◆写真部門賞
「もしも私がミュージシャンだったなら」
島谷研志さん(豊橋西高等学校/2年)
〔審査員のコメント〕
テーマに沿って具現化した作品にまず感銘をうけました。ロケーション設定、モデルの構図共にバランスの良い構成となっていました。陰影の使い方も上手くも島谷さんの世界観が表現されていました。音楽と光りが織りなす風景造形という着眼点にも素晴らしい感性がうかがえました。写真に向き合う真摯な姿勢を今後とも続けてください。更なる成長が期待できると感じています。
◆審査員特別賞
「もしも私が魔女だったなら」
村松美加子さん(榛原高等学校/3年)
〔審査員のコメント〕
ボールペンや色鉛筆など身近な画材を綺麗に手作業で描いた表現はPCで作られる作品には無い魅力を感じました。
ストーリーを想像して描き手の楽しんだ感じが伝わる作品でした。手描きによる基本作業ができる学生は将来PCなどどんな画材ツールを使っても、自分の作品を上手に仕上げることができるでしょう。
◆奨励賞
「もしも私がヘモグロビンだったなら」
荒木美沙さん(椙山女学園高等学校/3年)
〔審査員のコメント〕
今回の応募作品の中で最も秀逸なコンセプトをイラスト化した作品。動物やモノを擬人化することはよくあるが、ヘモグロビンという血液成分を擬人化するテーマに驚かされました。それが単なるアイデアだけではなくご自身の目指す看護師の仕事とオーバーラップさせているところが大変共感できる。もちろんそれを表現するイラスト力にも確かな技術があり、可愛らしくも繊細なタッチながら大胆な構図によって奥行き感を出している。※1966年の名作SF映画「ミクロの決死圏」を思い起こさせる。
<特別審査員講評>
今回のテーマ「もしも私が・・・だったら」は、自由度が高い出題でしたが、応募された皆様はどのように作品と向かい合いましたか?
いかに作品を鑑賞いただく人に自身の世界観をアピールできるか?が問われる課題です。自己満足ではそれらを観た人の心に、印象深く作品が焼き付かないでしょう。今回から写真部門も課題表現に加わり、技量と表現の幅の広がった審査となりました。タイトルも「高校生みらいクリエイターグランプリ」と名称も代わり、より実践的で将来的にも飛躍するであろう作者達がファイナルの審査を通過し、入賞したことに頼もしさを感じましたが、惜しくも入賞を逃した作品にも個性的で有望な作品があり、将来性を感じました。最後に個人エントリーの皆さんはもとより、各学校ごとに熱心にご指導された教師陣のご努力にも感謝申し上げます。
特別審査員 星野順啓(JAGDA静岡)